このエントリーでは、「問題解決のフレームワーク(原因と解決策)」を紹介します。これはほぼすべての問題解決に使える、もっとも利用頻度の高いフレームワークの1つです。ここで学んで、さまざまなシーンで使ってみてください。
では始めましょう。
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問題解決のフレームワーク(原因と解決策)
早速ですが、以下のスライドを見てください。
このように、「問題解決のフレームワーク」とは、なんらかの問題があるときに、まずは問題が生じている原因を考えて、それから解決策を考えるフレームワークです。
何か現象として望ましくないこと(問題)が起きており、それを解決したい場合には、ほぼ100パーセント、このフレームワークが使えます。問題解決におけるもっとも汎用的なフレームワークと呼べるでしょう。
問題解決 = 原因 × 解決策
このフレームワークを論点の構造にすると、以下になります。
- 問題解決:XXという問題を解決するために、何をすればよいか?
- 原因:なぜ、XXという問題は生じているのか?
- 解決策:原因を受けて、私(私たち)は何をするべきか?
練習問題
早速、練習問題でこのフレームワークを使ってください。
以下の問題がある。解決策を問いかける論点を設定し、問題解決のフレームワークを使ってその論点を分解しなさい。適宜、表現を修正すること。
問題①:家にコバエ(小蝿)が発生している
以下に解答欄があるので、答えを書いてみてください。
- 家にコバエが発生しないようにするために、何をすればよいか?
- 原因:なぜ、家にコバエが発生しているのか?
- 解決策:原因を受けて、私は何をするべきか?
これは私がひとり暮らしを始めたときに実際に起きたことですが、原因は「生ゴミを捨てたゴミ箱に蓋をしていないこと」でした。ひとり暮らしを始めたばかりの人の参考になると嬉しいです笑。
問題②:成績が悪い
- 成績を上げるために、何をすればよいか?
- 原因:なぜ、私の成績は悪いのか?
- 解決策:原因を受けて、私は何をするべきか?
原因の小論点に関しては、別エントリーで紹介した「成果 = 努力 ✕ 才能 ✕ 運」のフレームワークを使えばさらに深掘りできます。
問題③:売上が減少している
- 売上を回復させるために、何をすればよいか?
- 原因:なぜ、売上が減少しているのか?
- 解決策:原因を受けて、私たちは何をするべきか?
このように、このフレームワークはプライベートからビジネスまで、あらゆることに適用可能です。
問題解決のフレームワークの注意点
最後に、このフレームワークを使う際の注意点を説明します。
このフレームワークは汎用性が高い反面、掘り下げが足りません。さらに深いレベルまで「原因」の小論点を分解する必要があります。
有名なエピソードとして、トヨタ自動車では「なぜ」を5回繰り返すと言われています。このように、1つめの「なぜ」をセットするくらいではまったく甘いので、そこは誤解しないでください。
とはいっても、まずは徹底的にこのフレームワークを使ってください。このフレームワークは定番中の定番なので、何か望ましくないことを解決したい場合には、機械的に使って問題ありません。
ロジカルシンキングを知らない人は、原因をよく考えずに闇雲に解決策を講じてしまいます。1つめの「なぜ」では足りないかもしれませんが、「なぜ」が1つもないよりはずっとマシなのです。
以上、問題解決のフレームワークを紹介しました。次は解決策のフレームワークを勉強しましょう。
また、ロジカルシンキング関連のエントリーや、その他のフレームワークは以下のページにまとめてあります。こちらも参考にしてください。