主要LLMのロゴ

このエントリーでは、主要LLM(ChatGPT、Gemini、Claude)の違いや、どのように使い分けるべきかを考えます。

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前提

まず、前提を整理しておきましょう。比較の対象とするAIは以下の3つです。

  1. ChatGPT
  2. Gemini
  3. Claude

これ以降、この3つをまとめて「三大LLM」と呼ぶので覚えておいてください。

なお、ほかにどんなAIがあるのか、「LLM」とは何か、といった点については以下のエントリーで説明しています。

比較の条件

次に、以下の条件で比較している点に注意してください。

  1. 無料で利用可能な範囲での比較
  2. 私見

まず、無料で利用可能な範囲での比較をしています。有料モデルまで含めると話が変わってくる部分もありますが、ほとんどの人にとって三大LLMすべてに課金するというのは現実的ではありません。公平に比較するために、ここでは無料の範囲に限定させてください。

このエントリーはなるべく頻繁に更新するように心がけますが、それでも、いつの時点での情報かに注意してください(更新日時は冒頭に記載)。AIはものすごいスピードで進化しているし、各社のサービス内容も頻繁に変わります。ここに書いたことがあなたが読むタイミングでも正しいかはわかりません。

次に、私が利用した範囲での感想ベースです(当たり前ですが)。LLMというのは要するに「何でも屋」なので、その使い方は人によって大きく変わってきます。参考までに書いておくと、私は以下のように利用しています。

  • 基本的にパソコンでしか使わない(スマホでは利用しない)
  • プロンプト(AIへの入力文)は原則として下書きし、最低でも100文字くらいは書くことが多い
    • 特に、質問だけをせず、こっちが考えている答えも書くようにしている
  • 用途の割合(ざっくり)
    • 情報収集・調べもの(ツールの使い方など):40%
    • 議論
      • アイデアベースの議論:30%
      • 自分のアウトプットをベースにした議論:30%

ただ、このあたりを考慮していると話が進まないので、「私はこう感じた」ということを書いていきます。あなた自身に当てはまるかは、実際に触って確認してください。

Claudeの使い道

まず、Claudeの位置付けはわかりやすいです。以下の表を見てください。

ChatGPTGeminiClaude
無料枠を超えると低機能モデルに切り替わる一定時間、完全に使えなくなる
無料枠事実上ない(低機能モデルを使う)明確にあり、しかもそれが少ない

このように、Claudeは三大LLMで唯一、「無料枠を超えると、一定時間は完全に使えなくなる」という仕様があります。しかも、無料枠はかなり少ないです。ざっくりですが、1日10回もやりとりすると上限に達します(長い文章を読ませて、しっかりやりとりする場合)。

よって、Claudeには「Claudeオンリーなこと(Claudeしかできないこと・Claudeがもっともうまくやれること)」だけをやらせるのが正解になります1

Claudeオンリーなこと

では、Claudeオンリーなこととは何なのでしょう?

それはこちらがアップロードしたファイル(文章やExcel)をベースにした議論です2。具体的には、原稿や表をアップして、以下のことをやってもらいます。

  • 内容のチェック
    • 間違っているところはないか?
    • 追加で論ずべきこと(抜け漏れていること)はないか?
  • 表記のチェック
    • 誤字・脱字はないか?
    • 不要にリスクのある表現になっているところはないか?

私の試したかぎり、この用途ではClaudeの性能が一歩先を行っています。ChatGPTとGeminiは「チャットボックスに書いたこと」はうまく処理できますが、ファイルをアップロードするとどうもうまくいきません。特に長文のテキストを渡した場合が顕著で、そもそも読めなかったり、書いてもいないことを読む事態が頻発します。当然、このエントリーもClaudeにチェックさせてから投稿しています。

ちなみに、NotebookLM(冒頭で紹介したエントリーで説明)もこの用途では使えない、という印象です。NotebookLMはこちらがアップロードしたファイルを正しく読むことには長けていますが、「その内容を絶対視して、再構成して説明する」傾向が顕著です。教科書の説明などをさせることには向いていますが、内容そのものを議論して、アップロードしたファイルを改善したいときには使えません。

長文テキストの処理以外にもあるかもしれませんが、結局この「Claudeオンリーな用途」を見つけられるかが、Claudeを使うかどうかの分水嶺になるでしょう。それが見つけられないなら、Claudeは単に「利用制限が厳しいLLM」になってしまい、ChatGPT・Geminiに対する優位性がありません。

ChatGPTとGeminiの使い分け

残るのはChatGPTとGeminiの使い分けですが、これはシンプルに両方使えばいいというのが私の意見です。利用制限が事実上ないわけですからね。表を再掲します。

ChatGPTGeminiClaude
無料枠を超えると低機能モデルに切り替わる一定時間、完全に使えなくなる
無料枠事実上ない(低機能モデルを使う)明確にあり、しかもそれが少ない

特に、AIにはハルシネーションのリスクがあるので、ひとつのAIだけに答えさせるのは危険です。「最低でも2つ」と考えると、ChatGPTとGeminiでちょうどいいのではないでしょうか。私は1画面を半分に分割して、同じプロンプトをコピペする運用にしています。

ちなみに、最大6つのLLMに同じ質問ができる天秤AIというサービスもあります。モデルの違いを比較したいときや、とにかく多様な回答を聞きたいときには便利ですよ。

ChatGPTとGeminiの強み・弱み

強いて挙げると、ChatGPTとGeminiには以下の強み・弱みがある印象です。

ChatGPTGemini
強み・ハッとさせられることをたまに言う(モデル単体としての性能がいい)・時事問題に強い
・YouTubeやWebにありそうな情報(ツールの使い方など)はもっとも最新で正確
・カスタム機能(Gems)が無料で使える
弱み・回答が長すぎる
・やりとりを引き延ばそうとする傾向が顕著
・良くも悪くも優等生な回答しかしない

ちなみに、これまで両者の最大の違いはメモリ機能(スレッド横断でやりとりを記憶する機能)の有無でした。ChatGPTだけがこの機能を有していたため、ChatGPTには「やりとりをするほどこちらのことを深く理解して、的確な答えを返してくる」という傾向があったのです。ただ、2026年3月でGeminiにもメモリ機能が搭載されたため、ここは両者の違いではなくなりました。

となると、現状で最大の差別化要因は無料でカスタム機能が使えるかであり、この点でGeminiに軍配が上がるのかなという印象です(結局は両方使いますが)。カスタム機能については、次エントリーで詳しく説明します。

以上、簡単ですが三大LLMの比較をしました。少なくとも、「どれも一回は触っておくべき」ということだけは間違いないので、とりあえず触って、あなたなりの使い分け方を探してみてください。無理にひとつに絞る必要もないでしょう。

次エントリーでは、最後に触れた「カスタム機能」について詳しく説明します。

なお、AI関連のエントリーは以下にまとめています。

Footnotes

  1. ちなみに、これは有料プランに移行しても変わりません。Claudeは有料プランであっても「利用上限に達したら、待つか、追加で課金しないと使えない」という料金体系です。

  2. Claude Codeはそもそも有料プランでしか使えないため、ここでは議論の対象としません。