このカテゴリーでは、誤型(誤った考え方のパターンや、その原因となる心理的傾向・認知バイアス)を紹介します。
なお、この言葉は造語なので注意してください。似たような意味で「誤謬(ごびゅう)」という言葉があるのですが、そこまで普及しているとも言えない上に、言葉から意味を想像するのも難しいので、当サイトでは使用を避けます。
分かりやすく言うと、誤型とはロジカルシンキングの落とし穴です。人間の生物学的な特徴や、文化の影響によって、私たちは無意識レベルで間違った考え方をします。その「間違い方」のうち、頻繁に観察され、名前がついたものが誤型ですね。代表的な誤型を覚え、その原因と対策を考えることで、落とし穴に落ちる可能性を減らしましょう。
なお、このカテゴリーでは「正しい考え方」については説明しません。あくまで、以下のカテゴリーの補足的な位置付けだと考えてください。
では始めましょう。
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論点ズレ系の誤型
まず、論点と無関係なことを論じたら、それは誤りです。
厳密には、「誤り」というより「無意味・思考が前進しない」ということですね。関係ないことを論じたところで、正しい答えが出るはずがありません。
問題は、実際に「関係がある / ない」を判断するのはそれほど簡単ではないことです。厳密には論点と無関係なことが、心理的・本能的には関係あるように感じられるからです。代表例は以下の2つです。
- 論じている人の人格・経歴(対人論証)
- 伝え方・表現(揚げ足取り)
このセクションでは、このような「論点に関係ないこと」に関する誤型を学びましょう。
(このセクションの以降の内容は執筆中です)
「私は正しい」系の誤型
次は、「私は正しい」系の誤型です。
正しく考えたいなら自分を疑う必要がありますが、残念ながら人間はそれが得意ではありません。私たちは本能レベルで「自分は正しい」と思うようにできています。
このセクションでは、そのような心理的傾向(認知バイアス)を学びましょう。
(以降の内容は執筆中です)