このエントリーでは、「論点」「主張」、「根拠」といったロジカルシンキングのキーワードを理解するトレーニングを紹介します。ロジカルシンキングの内容については説明しないので、もし途中で分からなくなったら以下のエントリーから順に進んでください。

このトレーニングは、キャッチコピーを考える練習にもなります。遊び的な要素も入れておいたので、楽しんでくださいね。

では始めましょう。

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トレーニングの内容とポイント

このトレーニングは、1つの論点から本のタイトルを3パターン作ってみるというものです。以下の順序で進めます。

  1. 人が興味を持ちそうな論点を設定する→その論点をそのままタイトルにする
  2. 論点に対する主張を考える(正しくなくてもOK)→その主張をタイトルにする
  3. 根拠を匂わせるタイトルにする

順に説明します。

Step①:人が興味を持ちそうな論点を設定する

まず、人が興味を持ちそうな論点を設定します。人が聞いたら「お? 答えが聞きたいな」と思うような疑問文を1つ用意してください。

最初のステップにも関わらず、ここがこのトレーニングでもっとも大変なポイントです。論点を設定するのはアイデア出しの領域なので、なかなか面白い論点を思いつかないかもしれません。しかし、論点がないとこのトレーニングは行えないので、なんとか頑張ってください。

悩む場合は、お金・恋愛・健康のどれかで考えるのがオススメです。この3つに興味のない人はまずいません。論点に悩んでトレーニングができないのはもったいないので、ここはさっさと終わらせてしまいましょう。

とりあえず、例として「どうしたらモテるのか?」という論点を設定します。怪しさ満点ですが、今回のトレーニングではそこは気にしなくてOKです。

これがタイトルの最初のパターンになります。せっかくなので、表紙を作ってみましょう。

表紙を作ってみると、「この本を買いたいと思うか(=論点に価値があるか)」を判断しやすくなります。遊びとしても面白いので、是非やってみてくださいね。以下のリンクで簡単に作成できます。

新書メーカー

なお、この「新書メーカー」はタイトルの文字数制限が厳しいので注意してください。論点や主張をシャープに言い切る訓練だと思って、入るところまで頑張ってみましょう。無理なら諦めて先に進んでOKです。

Step②:論点に対する主張を考える

次に、論点に対する主張を考えます

ここでは、なるべく突拍子もない主張を考えてください。その方が本のタイトルとして魅力的です。トレーニングなので、その主張が正しいかを考慮する必要はありません。

今回の例では、「どうしたらモテるのか?」という論点に対して、「100回フラれるべきだ」という主張にしてみます。

この主張を、本のタイトルらしくしましょう。ここでは、「モテたければ、100回フラれなさい」としてみました。

単に「100回フラれるべきだ」と主張だけを書くより、本のタイトルらしくなりましたね。

ポイントは、①論点を織り込むこと、②命令文にすること、の2点です。基本形としては、「X(論点)したいなら、Y(主張)しなさい」という型を意識するとよいでしょう。本屋でも、このようなタイトルの本がたくさん並んでいます。

Step③:根拠を匂わせるタイトルにする

最後に、先ほどのタイトルを根拠を匂わせるタイトルに変更します

今回の主張は「100回フラれるべきだ」です。ということは、この主張の根拠は「100回フラれるべき理由」と言い換えることができます。これをタイトルにしましょう。

このスタイルの基本形は2つあります。好きなスタイルを選んでください。

  1. 「〜するべき/している理由」:X(主張)するべき理由(上の画像の例)
  2. 主張ありきで、根拠を問いかける:なぜ、X(論点)できる人は、Yしているのか?(なぜ、モテる人は100回フラれているのか?)

①の応用として、「理由の数」を入れるというのもあります。「100回フラれるべき3つの理由」のようなパターンですね。色々なタイトルを考えて、どれを手に取りたいと思うか、考えてみてください。

なお、実際にこの理由を考える必要はありません。そこまでやると論点に対して真剣にロジックを作ることになってしまい、トレーニングの範疇を超えます。ここでは、タイトルを考えることを通じて論点・主張・根拠の違いが分かれば十分です。

例題と解答例

では、最後にもう一つ例題と解答例を載せておきます。

Question

論点:どうすれば年収100億円になれるのか?

主張型タイトル:年収100億円になりたいなら、毎日ゴミ拾いをしなさい

根拠型タイトル:年収100億円を超えたい人が、毎日ゴミ拾いをするべき3つの理由

以上、論点・主張・根拠の関係を理解するトレーニングを紹介しました。あとは、自分で論点から考えてみてください。友達と、どっちが買いたくなる本のタイトルを考えられたか勝負してみるのもオススメです。

さらに学習を進めたい人は

ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。ロジカルシンキングの学習をさらに進めたい人は、以下のエントリーに進んでください。

また、ロジカルシンキング関連のエントリーは以下のページにまとめてあります。こちらも参考にしてください。